[ローカル開発環境 #06]メールの送受信を可能にしよう

ローカル開発環境の構築:もくじ

  1. ローカルサーバーを導入しよう
  2. ローカルサーバーの設定をしよう
  3. Web開発環境を構築しよう
  4. Web開発環境を実用的にしよう
  5. WordPressでブログを作成しよう
  6. メールの送受信を可能にしよう

Postfixのインストール

インストール

Postfixはプリインストールされていたので不要でした。

インストールがされてない場合は以下のコマンドを実行します。

sudo yum install -y postfix

main.cfの編集

バックアップ

sudo cp /etc/postfix/main.cf /etc/postfix/main.cf.org

viで開いて編集します。

sudo vi /etc/postfix/main.cf

以下を編集します。

inet_interfaces = all
myhostname = example.com
mydomain = example.com
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost, $mydomain
home_mailbox = Maildir/
mynetworks = 192.168.33.0/24, 127.0.0.0/8

設定チェック

sudo service postfix check
                              [  OK  ]

main.cfの書式のチェックを行います。
不備がない場合は、[ OK ]が返ってきます。
sudo postfix checkでも可。その場合は、不備がない場合はなにも返ってきません。

起動

sudo service postfix start

自動起動の設定

sudo chkconfig postfix on

送信テスト

ホスト内の送信テストを行います。

メール送信のためにmailxをインストールします。

mailxのインストール

sudo yum install -y mailx

送信

アカウントはvagrantユーザを使います。

mail -s 'send test mail' vagrant@example.com

続けて本文を入力しEnter、終わりに.(ドット)を入力してEnterします。

Hello, Postfix!
.
EOT

受信の確認

cd /home/vagrant/Maildir/new
ls -la

SS 2015-08-25 3.57.45

受信出来てるのがわかります。

catコマンドで開いてみます。

SS 2015-08-25 3.59.16

クライアント側から接続(送信)テスト

クライアント側からtelnetを使って接続して送信テストを行います。
Mac OSXには、プリインストールされています。

接続

telnet 192.168.33.10 25
Trying 192.168.33.10...
Connected to 192.168.33.10.
Escape character is '^]'.
220 example.com ESMTP Postfix

接続が成功しているのがわかります。
Hostsを有効にしていれば、IPアドレスではなくドメイン(example.com)でも接続できます。
送信テストを行わない場合は、quitで解除します。

続けて送信テストします。赤字を入力してEnterします。

HELO example.com
250 example.com
MAIL from vagrant@example.com
501 5.5.4 Syntax: MAIL FROM:<address>
MAIL FROM: vagrant@example.com
250 2.1.0 Ok
RCPT TO: vagrant@example.com
250 2.1.5 Ok
DATA
354 End data with <CR><LF>.<CR><LF>
From: vagrant@example.com
Subject 'send from Mac'
Hello, User vagrant!
.
250 2.0.0 Ok: queued as AEAB7404B5
QUIT
221 2.0.0 Bye
Connection closed by foreign host.

受信の確認

ローカルサーバーに戻って、先ほどと同じように確認します。

SS 2015-08-25 4.47.26

これで、送信テストは終了です。

Dovecotのインストール

インストール

sudo yum install -y dovecot

10-mail.confの編集

バックアップ

sudo cp /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf.org

viで開いて編集します。

sudo vi /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf

メールボックス形式をMaildir形式に変更

mail_location = maildir:~/Maildir

起動

sudo service dovecot start

自動起動の設定

sudo chkconfig dovecot on

Thnderbardの導入

ローカル開発環境でも、メーラから送受信が出来ると便利です。
今回は、Thnderbardを導入して設定します。

SS 2015-08-25 5.09.22

Mozilla Thunderbird

バージョン 38.1.0(執筆時の最新バージョン)をインストールしました。

アカウント設定

Hostsを有効にします。

設定情報は次の通りです。

メールアドレス vagrant@examle.com
パスワード vagrant
受信サーバー examle.com(143)
送信サーバー examle.com(25)

メールアドレスと、パスワードを入力して問題なければ自動で設定くれます。

SS 2015-08-25 5.30.45

続けるをクリック

SS 2015-08-25 5.30.59

完了をクリック

SS 2015-08-25 5.31.12

接続する上での危険性を理解しましたを、チェックして完了をクリック

SS 2015-08-25 5.31.20

セキュリティ例外を承認をクリック

SS 2015-08-25 5.31.51

先ほど2回行ったテストメールも受信できてます。

送受信テスト

適当なメールを作成して送信します。

SS 2015-08-25 5.33.58

ちゃんと送受信出来るのがわかります。

参考ページ

Postfixによるメールサーバーの構築

まとめ

ローカル開発環境なのでセキュリティには配慮していませんが、メーラからメールの送受信ができると便利です。

メーラに運用中のメールアカウントを追加して転送機能を使えば、本番さながらの実行環境を構築できると思います。

ローカル開発環境の構築は今回で最終回です。
今後は、個別のエントリーで更新したいと思います。

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